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『聖母月から御心の6月へ!』
ラファエル 松本武三 神父
 5月の聖母月から、はや御心の6月に入りました。2,014年の前期の暮らし良きものでしたか。神さま からいただいている命。イエスの御心に祈りながら、良きものになりますように。
 皆さん、南太平洋の小さな島の住民が受け継いでいる「砂の文化」って聞かれたことありますか。 ヨーロッパの「石の文化」、日本の「木の文化」は、大切なものを守り、継承する伝統の文化に対し、 この島の「砂の文化」は、指一本で、砂に、文字や絵、祈り、伝承を描く文化だそうです。

 たとえ砂に文字を書いても、海の波や、風に吹かれて、はかなく消えていく。ところが、この島の人た ちは、せっかく描いた文字が、波に洗われ、消えてしまっても、何とはかないものとは考えないで、 消えても消えても、壊れても壊れても、また、新たに始める、持続する「力」を大切に見るのです。 わたしは、この新たに、またはじめる、持続するエネルギーに惹かれます。ユネスコから、「世界無形 文化財」に指定されているそうです。

 わたしは、信仰も、この「毀れても、毀れても、また、新たに始められる恵み」と思っています。 アダムとエバのはじめから、人が失敗し、罪を犯し、神が赦し、また、新たに送り出してくださる、 有り難い恵み。信仰と言うのは、自分の影を消してくださる、神さまの恵みの光りをいただくことです。

 イエスは言われます。「鋤に手をかけてから後ろを振り向くな、わたしに従え。」と。 イエスの厳しい言葉のうちに、あたたかい御心の愛の導きを感じます。

 南太平洋の知る人の少ない小さな島の人々の伝統文化、 持続する新たな力の「砂の文化」に倣い、どんなことガあっても、 新たに、頑張って行く、エネルギーを見出したいものですね。